「楽をするのが悪」という、最悪の論!楽をしない者は愚かである。
どうも。
無料学習塾ふらいおんメンバーの野田です。
今回は、「楽をする」とはどういうことかについて掘り下げていきます。
早速いきましょう。
①「楽をする」の定義とは
一言に「楽をする」といっても、捉え方は様々です。
極端にいえば、同じ行動を取っていたとしても、人によって「楽」という判定になる場合とならない場合があります。
例えば「勉強をする」ということについて。
一方では、勉強めんどくさいからサボって「楽しよう」という考え方が存在し、
また将来をイージーにするために勉強して「楽しよう」という考え方も存在します。
人によって「勉強しないこと」は「楽すること」であるし、「勉強すること」は「楽すること」になるのです。
では、一体「楽をする」の定義とはなんでしょうか?
ここでいう「楽をする」の定義とは
個人が設定する目的において生産性を高めるために有効に働く行為としようと思います。
なんのこっちゃ。となると思いますが、先程の「勉強をすること」を例として説明します。
勉強をしないことが「楽」である人の場合
将来、勉強が重要でない場所に身を置こうとしているとすると…
「勉強」は「効率が悪い行動」といえます。
この人は、将来の自分にとって効率が悪い「勉強」という行動を回避することによって、余力を作ることに成功しています。
つまり、「楽をする」ことに成功しているわけです。
勉強することが「楽」である人の場合
将来、勉強を有効に活用できる場所に身を置こうとしているとすると…
「勉強」は「極めて効率が良い行動」といえます。
「勉強することで将来楽をする」という目的が達成されているので
「楽をする」ことに成功しているといえるでしょう。
②「楽」は「悪?」
よく聞く古い考え方の典型として、
「楽をするな!」「苦労は買ってでもしろ!」というものがありますが、
これは完全に思考停止している考え方であるといえます。
仮に「苦労をするのが良い」という論が正しいとすると…
苦労をするために
・洗濯物は全て手洗い
・移動手段は全て徒歩
・掃除は全て手作業
などなど。
日本における現代人で、家に洗濯機があるにも関わらず洗濯物を全て手洗いでやっている人を見たらどう思いますか?
控えめに言ってもやばい人ですよね。
「洗濯物を、冷たい水の中で手洗いすることにこれ以上ない幸せを感じる!」
とかであれば、もはや文句は言いませんが…
上の項目に、「楽をする」概念を追加してあげましょう。
・洗濯物はドラム式洗濯機を使い、洗浄から乾燥までボタン1つで行う
・移動は自転車や電車、車などを使う
・掃除は基本ロボット掃除機や空気清浄機にまかせる
どうでしょうか?凄まじく効率が良く、「楽に」なりましたよね?
もうとっくにお気づきの方もいるかと思いますが、
人類の発明や科学の進歩というものは、全て楽をするために生まれたものなのです。
洗濯機、掃除機、冷蔵庫、炊飯器、電子レンジ、自転車、車、飛行機、携帯電話……
事実、科学が進んでいない地域では、
洗濯物を洗って干すために女性が丸一日の時間をかけています。
「楽」は「悪」では決してなく、むしろ人類に進化をもたらすのが「楽をしたい」という考え方なのです。
③楽をしない人の特徴
では、楽をしたがらない人の特徴、考え方はどうなっているのででしょうか?
ここでは2つ挙げたいと思います。
前例主義
「今までずっとこれをやってきたから、新しいものは必要ない」という考え方に支配されています。
いくつになってもガラケーを持ち続けている大人、見たことありませんか?(もっとひどいとケータイすら持っていない人も稀に見かけます)
彼らは、柔軟さがないために変化に順応できていないのです。
「この方法で今まで困っていなかったから、そのままでいい」という言葉をよく耳にしますが、
「新しいものに変えたらより良くなる」という考えが完全に欠如しています。
基本的に、新しいものが生まれるということは、前のものより優れているということです。
ケータイの進化を見ても一目瞭然です。
最初はカバンのように持ち歩く大きな携帯電話だったのが、今や指と指でつまんで持つことができるくらいには小さく、軽くなり、性能も格段に上昇しています。
変わらないということは最大のリスクであるということを頭に入れましょう。
他人にも「苦労」を押し付けたい
「自分が苦労したんだから、他の人も苦労して当然だ」
「自分はあんなに苦労したのに、あいつは楽をしていて許せない」
楽を悪にしたい人は、このように考えています。
自分がただ非効率な行動を取っているだけではなく、周りにも苦労を強制しようとするので、厄介極まりない。
先程の「洗濯機」で例えると、
「おれは洗濯物を全て手洗いで済ませたんだから、お前も洗濯機なんかで楽をせずに手洗いしろ!!!」といった具合。
完全にやばい人です(この例えは極論ではありますが)。
「いや、洗濯機使えばいいじゃないですか」と指摘しても、こういった人間には通じません。
なにせ変化を極度に嫌うので、「洗濯機の使い方を学ぶ」という方向ではなく「手洗いを続ける」という方向に進もうとするのです。
④優秀な人ほど「楽をしまくっている」
楽をするとどのようないいことがあるかというと、とにかく時間が確保できます。
ドラム式洗濯機で洗濯の時間を大幅に減らし
ロボット掃除機で掃除の時間を大幅に減らし
リモート会議をすることで移動の時間を大幅に減らし…
「楽」、つまり「生産性」を追い求めると、自分のやりたいことに対してかけることができる時間が増えていきます。
空いた時間でたっぷり寝るも良し
空いた時間で趣味に没頭するも良し
空いた時間で読書や筋トレ等の自己研鑽するも良し
とにかく余裕が出来るので、人生の幸福度というのは一気に上がります。
ゆえに、楽をする人というのは時間を作るのが上手く生産性が高い、優秀な人であるといえるでしょう。
アメリカでは日本と真逆で、「残業する人は無能扱い」されるそうです。
これは単純な話で、残業とは決められた時間以内に仕事が終わっていない「効率の悪い人」がするものだからです(もちろん、自分のやりたい仕事のために残っているなら別ですが)。
⑤まとめ
いかがだったでしょうか。
日本では特に「楽は悪」という根拠の無い暴論が浸透しており、生産性の低い人が多いように感じます。
その空気に飲まれず、「どれだけ楽ができるか」を考えて生きてみてください。
あなたの人生の主役は間違いなくあなたなので、無駄な時間を他の人のために浪費しないよう、心がけていきましょう。