HSP/HSCと学校。 その②
どうも。
無料学習塾ふらいおんメンバーの野田です。
「HSP/HSC」についての2回目です。
さっそくいきましょう。
HSPに共通している特徴
前回もお話しした通り、HSPとは「非常に繊細な人」です。
人によって細かい特性は異なりますが、大きく4つの特徴が共通しているといわれています。
①D(Depth of processing)
「処理の深さ」。HSPは、そうでない人に比べて膨大な情報量を受け取ります。そして受け取るだけではなく、その情報を深く処理しようとします。
「これはどうなっているのだろう」
「これはどんな意味があるんだろう」
「ここはこうしたほうが有効かもしれない」
等々…
HSPあるあるなんですが、ほとんどのHSPは他の人に「考えすぎ」と言われたことがあると思います。
②O(Over arousal)
「神経の高ぶりやすさ」。HSPは、一言でいうと神経がとても過敏です。よく言えば、他人に共感したり、他の人の気持ちがわかるのですが、悪く言えば、感情の沈み込みが激しいということ。
自分は特に何もされていないのに、怒られている人やイライラしている人を見ると、自分まで神経が削られてしまいます。
③E(Emotional intensity)
「感情反応の強さ」。顔にはあまり出ませんが、HSPはとても感情豊かです。また、他人の感情に対しても凄まじく敏感で、相手に表情やしぐさで「嘘をついている」ことや「心の底では納得していない」等ということがわかってしまったりします(もちろん、毎回完璧に合っているというわけではないですが)。
④S(Sensory sensitivity)
「感性の鋭さ」。細かいことにもすぐに気が付きます。もっと言うと、気が付きたくないことにさえ勝手に気がついてしまうので、ある程度シャットアウトしないと情報に押しつぶされてしまいます。
この「感性」には、人それぞれの強さがあり、「嗅覚」が特に鋭い人や「味覚」が特に鋭い人、「視覚」が特に鋭い人などが挙げられます。
先程も述べましたが、「鋭い」というのは得ばかりするものではなく、気が付きたくないことにさえ気がついてしまいます。例えば「嗅覚」が鋭すぎる人は常にマスクをつけていたり、「視覚」が鋭すぎる人はサングラスをかけていたりします。
総じて言えるのが、「情報の感受性が強い」「刺激に敏感」「感情豊か」「鋭い感性」です。
HSPであることのメリット
物事は全て裏表があり、メリットがあればデメリットもあります。特に、HSPは「尖った能力」ですので、メリットもデメリットも大きいです。
・環境の異常にすぐ気づくことができる
神経が過敏であり、感受性も高いので、自身を取り巻く環境の異常に対しての察知能力は間違いなく高いです。
実際に、「その①」で紹介した、「草食動物の群れの中のHSPと思われる個体は」肉食動物など敵の襲来にいち早く気づき、仲間にそれを伝える役割を担っています。
人間でもそれは同じで、特に「敵意」や「悪意」にはとてつもなく敏感なので、一瞬で気づくことができます。
・空気が読めすぎる
相手の感情に対してとても敏感なので、「相手が何をして欲しいか」が手に取るようにわかります。
場の空気に対しても敏感で、「空気を読もう」とすればいくらでも読めてしまいます(それが良いかどうかは別として)。
HSPであることのデメリット
上記のメリットの裏には、こんなデメリットが隠れています。
・HSPでない人に比べ、とてつもなく疲れやすい
嫌でも大量の情報(音、光、匂い、表情、しぐさ、声のトーン、他人の感情等)が入ってくるので、鈍感な人と比べて疲れやすさが尋常ではないです。
それこそ意図的に情報を遮断しないと、神経がもちません。
・わかってもらえない
基本的に、HSPの処理する情報は、そうでない人には理解すらできないものがほとんどです。なので、「ここがこうしんどくて…」といってもわかってもらえないことが多いです。
反面、HSP同士で話すとお互いに理解があったりするので、悩み相談もできるかもしれません。
HSS型HSPとは?
なんだか呪文のようですが、HSPの中には「HSS型HSP」という特徴を持つ人も存在します。
『High Sensation Seeking』
つまりは、刺激追求型です。
繊細であり、感受性が高いことに加え、新しいことや刺激を好んで求めるタイプのHSPです。
このタイプの人は成功者が多いと言われており、理由は「細かいことに気がつく上に、色々なことに挑戦しようとするため、よりチャンスをつかみやすい」からだそうです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
次回からは、いよいよ学校とHSPを関連付けて記事を書いていこうと思います。